資産運用計画04.判断指標(PER)

PER

株価水準の判断指標として広く知られているのが、”Price Earnings Ratio”の略で「PER」と呼ばれる指標です(米国流に呼べば「PEレシオ」となります)。
直訳すると「株価と利益の割合」のことで、「その企業の株価」を「その企業の1株当たりの純利益」で割った値のことです。

たとえば、現在の株価が450円で、1株当たりの純利益が30円だとすれば、PERは15倍になります(450÷30=15)。
この株価が600円に上昇した場合、純利益が同じ30円のままだとすれば、PERは20倍です(600÷30=20)。

つまり、一般に、PERが高ければ高いほど株価は割高、逆に低ければ低いほど割安だといえます。

また、少し違う視点からPERを捉えることもできます。

「株価は今後その会社が生み出す利益を合計したもの」という考え方があり、ざっくりといえば、株価とはその会社の「1年後の1株当たりの利益+2年後の利益+3年後の利益+…」という具合です(もう少し正確にいうと金利や不確実性や企業の成長などを織り込む必要があるかもしれません)。

この考え方だと、PER15倍の株は、「現在の株価に15年後の利益までが織り込まれている」と考えることもできます。
同様に、PER20倍の株なら「現在の株価に20年後の利益までが織り込まれている」ということです。

なので、20年で元が取れるよりも15年で元が取れるほうがいいですよね。
だから、PERは低ければ低いほど割安だといえます。

で、PERの妥当な数字は幾つなのでしょうか。

ネットを検索すると例によって諸説ありますが、ざくっと最大公約数的にいえば「14倍から16倍までのレンジが妥当」という意見が多いようです。

つまり、PERが16倍以上だと割高で、14倍以下だと割安ということですね。

ところで、

 日経平均のPER12.84倍(2018年4月16日)

でした。
つまり、PERから判断すると、現時点で国内の株価はまだまだ安いということになります。

続きます