リスクプレミアム
リスクプレミアムについては、ご存知のみなさんも多いと思います。
詳しい説明は別の機会に譲るとして、私なりに超ざっくりと解説すると、「株価は株式市場の需給バランスで決まる。世の中には株式を買うというリスクを敬遠する人が多い(需要が小さい)。そのため株価は株式市場に安く放置されており、勇気を出して株式を買うことによって割増(プレミアム)のリターンをもらえる。これをリスクプレミアムと呼ぶ」という感じでしょうか。
んー、文才がないのか、はやりイマイチですね。
なので、SMBC日興証券さんの「初めてでもわかりやすい用語集」から借用してきました。
リスクプレミアムとは、リスクのある資産の期待収益率から無リスク資産の収益率を引いた差のことです。
株式に投資するということはつまり、大きな値上がりを期待できる反面、値下がりする可能性も高く、そのブレの大きさを受け入れたということになります。
リスクの大きな株式と無リスク金利(リスクフリーレート)商品が同じリターン(収益)であれば、みんなリスクのない無リスク金利商品に投資するでしょう。
投資家は無リスク金利にいくらの利回りを上乗せすれば、リスクのある株式を買う気になるのかという、その上乗せ部分がリスクプレミアムになります。
どうでしょう?
さすがプロですね、と思います。
懲りずに違う見方をすると、株式投資の「ハイリスク・ハイリターン」から定期預金の「ローリスク・ローリターン」を引いたときの、リスク(=ハイリスク-ローリスク)を取ったことに対する割増のリターン(=ハイリターン-ローリターン)かな、多分…。
ま、ここは「あぁ、そーなんだー」という理解にとどめておいて、先に進みます。
ところで、私の尊敬する山崎元氏によると、リスクプレミアムを計算する方法の一つとして下記が考えられます。
この方法で計算したリスクプレミアムについて山崎氏は下記のようにイメージしているとのこと。
・7%以上あれば株価は安い
・6%程度なら普通
・5%以下なら株価は高い
ところで、益利回りは上述のPERの逆数(7.79%)で、これと名目GDP成長率(1.10%)とリスクフリーレート(0.03%)を使って計算すると、
つまり、リスクプレミアムから判断すると、日経平均の株価はかなり安いということになります。
(続きます)