前回、長期米国国債とS&P500の相関係数をExcelで求めました。
今回、念のために、日経225(日経平均株価)とS&P500の相関係数を求めてみることにしました。
この相関係数が大きければ、前回の計算が正しいという傍証にもなるので。
なお、前回と同様に、米国Yahoo!Financeから月次データをCSVファイルでダウンロードして使用しています。
データが正しいことの目視
まず、元のデータが正しいことを確認してみたいと思います。
月次のCSVファイルから作成したグラフ(下図上)を米国Yahoo!Financeのグラフ(下図下)と比べてみました。
若干の違いはあるものの、動きそのものはほぼ同じですよね(ちなみにCSVファイルでは両者とも米ドルベースで配当金と株式分割を修正済みの値を使用)。
相関係数
続いて、2002年08月から2018年08月までの日経225(日経平均株価)とSPY(S&P500)の相関係数を求めてみます。
これはExcelの「correl」関数で一発表示でしたよね。
- 相関係数:0.877
かなり高いですよね。
グラフを見ても似たような動きをしていますし。
期間を区切ってみる
前回と同様に、「過去1年」「過去3年」「過去5年」「過去10年」の相関係数を求めて同じグラフ上に図示してみました。
相関係数がマイナスになることはほとんど無いですよね。
米国長期国債ETF(TLT)と米国株式(S&P500)の相関係数とは大きく異なります。
バブル期は負の相関係数
ついでに、1993年01月からのデータをグラフ化してみましょう。
相関係数が「-1」に近いケースもありますね。
ここには載せていませんが、株価のグラフを見ると、米国株式が上昇している一方でバブル崩壊により国内株式はダダ下がりみたいな感じでしょうか。
まとめ
米国株式と国内株式は、もちろん為替の影響などがあるものの、相関係数は総じて「+1」に近い値で高止まりしているのかと勝手に思い込んでいましたが、意外と相関係数がマイナスになる場合もあることが分かりました。
ただし、そうは言っても、長期米国国債と米国株式の相関係数はマイナス圏に沈んでいることが多めだったことを考えると、米国株式と国内株式は同じような動きをする資産クラスだということに異論はありませんが。