今まで述べてきたように、投資資金のうち6,000ポイントでリスク資産を購入する計画を策定しましたが、実は、会社員時代から株式をやっていたので既にリスク資産を抱えています。
忙しさにかまけて、リスク資産の絶対額も十分に把握せず、資産配分も勘を頼りに、言ってみれば何の計画性もない資産運用だったかもしれません。
改めて確認すると、リスク資産の総額は7,031ポイントで、資産配分はこんな感じでした。
円グラフにするとこんな感じです。
現状のポートフォリオ(2018年03月31日)
念のために、資産運用計画の円グラフも載せておきます。
資産運用計画のポートフォリオ(2018年04月)
国内株式
国内株式が29%なのは、日本人として国内企業に土地勘があることと、特定口座のため確定申告が不要で楽だという理由です。
ちなみに、投資スタイルとしては、非常に畏れ多いのですが、故・竹田和平さんと桐谷広人さんを足した感じでしょうか。
先進国株式
自分でも驚いたのが先進国株式の34%ですね。
以前はそれなりに先進国の個別銘柄を買っていた頃もあったのですが、リーマンショックで惨敗を喫し、しかも確定申告が面倒(当時はネット証券では特定口座がありませんでした)だったので撤退して、MSCIコクサイ系の上場投資信託(ETF)などを細々と保有していました。
ところが、昨今の人工知能(AI)ブームで世の中が激変するのではないか、と。
おそらくAIは確実に世の中を変えますが、知識も想像力も乏しい私にはどのような世界が到来するのかを具体的にイメージできないので「だったらど真ん中にある企業の株を買っておけば大きく外さないのでは?」と考え、昨年あたりから本格的に米国市場でAIの個別銘柄を買い増すスイッチが入り、気がつけばこんなことに…。
老後の資産運用計画からいうと絶対額で約2倍まで過剰に先進国株式を保有していることになります。リスク分散の観点からは安くて多様な米国のETFを手もとに置いておくのが正解だと思いますが、ここは少しヤマっ気を出して、AIの個別銘柄を保有したまま、ETFを中心に処分を進めてスリム化していきたいと思います。
新興国株式
新興国株式は今後の成長に賭けたハイリスク・ハイリターン商品なので9%しか買ってませんでしたが、計画に従って、まったりと15%まで増やしてみたいと思います。
個人的には、ロシアは欧米諸国と政治的に対立して株価が低迷しているのですが、やはり超大国としての底力はあると思うし、一応は選挙も実施している国家だし、CAPEレシオは7.22倍(2017年12月31日現在。siblisresearch.com)とめちゃくちゃ低いし、というわけで、RSX(VanEck Vectors Russia ETF)あたりに食指を動かそうかと。
もちろん、基本は VWO(バンガード FTSEエマージングマーケッツETF)でいこうと思います。
債券
国内債券はマイナス金利なので、現状では魅力ゼロですね。
先進国債券は敬遠していて2%しか保有していませんでしたが、米国ETFだと利回りが悪くないみたいです(BNDで約2.6%)。二重課税の問題もあるようですが、とりあえず少しずつ買い増してみます。
新興国債券はちょっと怖いですね。国債でも時々デフォルトがあったりするので。
リート
国内リートはもともと好きで、実は2001年に上場した直後から個別銘柄を少しずつ買っていました。ほぼ現状維持で。
先進国リートにも興味があったのですが、軍資金の制約からあまり購入できていませんでした。徐々に増やしていきたいと思います。とりあえずRWR(SPDR ダウ ジョーンズ REIT ETF)あたりでしょうか。
新興国リートはどうなんでしょうか。ちゃんと調べていないのですが、投資対象の国が偏っているみたいですよね。そもそも土地を国家が所有している中国って、今後は対象になるんでしょうか。よく分からないことが多いので、新興国への投資は、土地(リート)も債券も捨てて、株式一択にしようかと考えています。
リアロケーションの前にダイエット
いずれにしても、自分が策定した計画よりもリスク資産の絶対額が多いので、リアロケーションをする前に、保有している株式を売却してスリム化することが優先となります。
株式を売却してしまうと配当金などの収入(これで少し贅沢をしようかなと)が目減りするので無職の身には少し辛いのですが、「進むを知りて退くを知らず」だと大敗を喫して再起不能になることも…。
ここはぐっと我慢をして、淡々とリスク資産のダイエットをしたいと思います。
資金があるとつい株式を買いたくなっちゃうんですけどね(苦笑)。
(続きます)
追記(2018年06月16日)
アセットリアロケーションの途中経過(2018年06月)の記事を追加しました。