さて、「億り人」チャレンジにおいて何の資産をどのタイミングで幾ら買うかを決めないとダメですよね。
何の資産を買うか
購入対象としては株式一択でしょうか。
そもそも、一般人の投資対象となるマトモな資産というのは株式と不動産しかないと考えているので、それ以外は対象外ですね。
※FX(外国為替証拠金取引)で「億り人」になった方はたくさんいるのですが、FXは投資ではなくて投機です。テラ銭(手数料)が限りなく小さいという点では他のバクチよりも優しいのですが、株式投資や不動産投資と違ってゼロサムゲームなのでギャンブルの類ですよね。
で、不動産投資については、軍資金400万円は圧倒的に資金不足なので諦めるしかないかと(頭金1千万で築古アパート一棟1億円買いのイメージ)。
正直なところ、自分には土地勘もあまりないので、不動産の美味しい物件は物上げ業者さんやお仲間が摘み喰いをして、どエンドの私に回ってくる物件は出がらしのものしか無さそうですし。
※偏見を承知で申し上げれば、株式投資だと「インサイダー取引で一発アウト!」なことが不動産投資だと「安く買うための常識」となっている怖い世界なので、不動産取引に足を踏み入れる素人さんの勇気には恐れ入ります。もちろん、運よく、高くない価格で不動産を購入できれば、ローンを組んでレバレッジが効きますし、高額所得のエリートサラリーマンだと節税効果も期待できますけど。
そういうわけで、消去法の結果、購入する資産は株式となった次第です。
どのタイミングで買うか
本来なら株式市場が暴落してバーゲンセールになった時点で株式を買いたいのですが、せっかく思いついた「億り人」チャレンジを先延ばししても楽しくありません。
「思い立ったが吉日」とも申しますので、遅滞なく買い始めたいと思います。
幾ら買うか
たとえば、知り合いに「400万円を運用したい」と相談を受けたら「とりあえず半分の200万円は予備にとっておいて…」とアドバイスすると思いますが、今回のケースは全力投資案件ですよね。
はい、フルポジ(全額投資)でいきます。
具体的な銘柄の候補
11月下旬の時点で投資する候補は下記の3銘柄でした。
東京ドーム(9681)
三井不動産が1,300円でTOB(公開買付)を公表しましたが、他社がTOBに参戦してTOB価格が切り上がっていくのではないかという思惑から1,300円超えでも株式を購入するという戦術ですね。
ユニゾ(3258)がTOBされたときは、最初のTOB価格が3,100円でしたが、TOB合戦の結果、最終的には6,000円まで上がりました。最初にTOBされた後に買ってもツーバガー近くになったということですよね。
最近では島忠をめぐるTOBも記憶に新しいとことです。DCMが4,200円でのTOBを公表した後、ニトリが対抗して5,500円でのTOBを公表しました。当初のTOB価格である4,200円で買ったとしても、結局5,500円になったので短期間で31%の儲けとなります。
で、東京ドームの場合、一時は1,445円まで上がりましたが、対抗馬と目されていたオアシス社が早い段階で三井不動産のTOBに同調したために、直近では1,304円まで戻しています。
個人的には、参戦するタイミングを計りかねている間に試合終了という感じでしょうか。
結果論ではありますが、損失を出さずに済みました。
オープンハウス(3288)
これはSNS界隈で真偽不明の(とあえて大人の表現をしておきますが)ネガティブな情報が拡散されていて、その情報がもし真実でマスコミが大きく取り上げるようなことがあれば株価が暴落するのではないか、という思惑からの空売り(信用売り)戦術ですね。
まったく偶然なのですが、Casa(7196)の社長による暴言パワハラ問題が表面化して同社の株価が1,300円程度から1,000円程度まで約23%下落しましたが、同じようなスキームを狙った戦術だといえるでしょう。
現在、震源地となっている某YouTuber氏が覆面座談会を公開する準備中のようで、今のタイミングだと確かにオープンハウスの空売りはネタとしては面白そうではあります。
ただし、新型コロナの逆風の中でもオープンハウスは業績好調ですし、PERやPBRを見ると個人的にはむしろ購入候補になる部類の会社ですので、空売り参戦には躊躇してしまいます。
C3.ai(AI)
C3.ai社はエンタープライズAIをSaaS形式で提供する米国の企業で、IPO(新規上場)が2020年12月09日です。
同社については日本語で検索しても多くの情報が出てくるので詳細は割愛します。
同時期のIPOには、たとえば、
- ドアダッシュ(DASH):オンデマンドフード宅配会社の最大手。ウーバーイーツのような感じ。
- エアビーアンドビー(ABNB):民泊仲介の大手。
などがあるのですが、自分のイチ押しはC3.ai社です。
理由は単純で「将来性があるAI事業」であり、かつ「SaaSなのでスケールしやすい」からですね。
自分は基本的にバリュー投資家なのですが、実は米国株式においてはIPOしてから日が浅い銘柄も幾つか購入しています。
その中では、
- パランティア(PLTR):10.01米ドル→27.20米ドル(約2.72倍)
- ユニティソフト(U):77.82米ドル→152.50米ドル(約1.96倍)
の運用成績が良く、ざくっというと、前者は将来性があるビッグデータ分析の企業、後者は(SaaSではないものの)ゲームなどの3D開発プラットフォーム企業でスケールしやすいという特徴があります。
今回のC3.aiは両者の特徴を兼ね備えているので、これはイケるのではないかと。
というわけで、元手の400万円をマネックス証券の開国株口座へ振替しておきました。
あとはC3.aiの株式を買うだけですね。頑張ります。