米国株式を購入するために必要な米ドルの為替手数料を節約(FXで50分の1にする裏技)

米国株を購入する場合、いうまでもなく取引するときの通貨は米ドルになります。

SBI証券であれば、米国株の購入時に日本円を使うこともできますが、そのときの為替レートは「為替スプレッド25銭」と少し割高な為替レートが適用されます。

また、現地約定日の翌国内営業日午前10時(日本時間)のレートが適用されるので、米国株を買った時点では為替レートが確定しておらず少し不安でもあります。

でも、はやり一番問題なのは、この「25銭」のスプレッドですよね。

スプレッド25銭というのは、売値と買値の差が25銭ということなので、仲値(基準レート)との差は12.5銭ということになります(間違ってませんよね?)。仲値が1米ドル110円だとすると、個人が米ドルを買うときは110.125円で、売るときは109.875円になり、その差額(往復で0.25円)はSBI証券の儲けになります。

仮に1米ドルを110円だとすると、12.5銭のスプレッドは0.114%に相当します。つまり、0.114%の為替手数料です。100万円だと1,140円ですね。これだと大きいのか少ないのか微妙ですが、1億円なら11万4千円です(笑)。

やっぱり節約しましょう。

というわけで、この為替手数料をFXの「為替スプレッド0.5銭」を利用して50分の1に圧縮したいと思います。

※SBI証券の兄弟会社である住信SBIネット銀行では昨年から2回ほど米ドルを手数料0円で両替できるキャンペーンを実施していました。私も利用させていただきましたが、まずはお得なキャンペーンの有無を探してみることをお勧めします(これ大事)。

FXで圧縮する方法の概要

先に概要を書くと、FXを利用して日本円を米ドルに低コストで両替し、その米ドルをSBI証券の米国株取引口座に移動させる、という方法です。

ポイントは、FXだと日本円を米ドルに両替するコストが0.5銭で済む(つまり50分の1)という点ですね。

SBI証券での手順

1.証券総合口座からFX口座へ振替

SBI証券の中でも普段使っている証券総合口座とFX口座は別の財布になっています。なので、まず、証券総合口座からFX口座へ日本円の振替をしなければなりません。

「入出金・振替」→「振替」ですね。

この作業はリアルタイムで完了しますが、注意点があります。それは、米ドルに両替したい金額の「2.05倍+α」の日本円を振替えておく必要があるということです(後から説明します)。

また、購入できる単位は1万米ドル単位という点にも注意が必要です。

ここでは、1万米ドルを両替するために少し多めの250万円をFX口座に振り替えることから始めますね。

2.FX画面へ移動

まず、SBI証券の中でFX画面へ移動します。

もしFX口座を開設していなければ事前に開いておいてください

3.米ドルを購入

FXの画面で「取引」を選ぶとこんな感じです。

FX口座に250万円が資金移動されているので、さっそく米ドルを購入します。

ここで購入しようとしているのは「数量1単位」ですが、この単位とは「1万米ドル」のことですから気をつけてください。

結果は、「取引」→「決済注文」で確認できます。

はい。無事に110.957円で購入できていました。

1万米ドルを1,109,570円で購入したことになります。

4.米ドルを現引指示

ここで米ドルを「現引」(げんびき)する指示を出します。

「取引」→「現引」ですね。

現引の手続き自体は簡単なのですが、「現引きって何?」と疑問を持つと話が長くなります。

ざくっと言えば、「米ドルを現物で引き出す」って感じでしょうか。

そもそも、FXは「外国為替証拠金取引」なので、米ドルを日本円で買っているわけではなく、FX会社が取り逸れないように日本円を証拠金として預かっているだけで、そのためレバレッジをかければ証拠金(日本円)のたとえば10倍の取引も可能となります。

私はFXのレバレッジを1倍にしているのですが、上の図を見ると(現引する直前の状態で)「振替可能額1,392,390円」「建玉余力1,392,390円」となっています(「建玉」は「(たてぎょく」と読みます)。

つまり、当たり前ですが、この時点では、FX口座から証券総合口座に1,392,390円を振替えることもできるし、新たに1,392,390円で米ドルを買うこともできます。

そして、現引の指示を完了します。

そうすると、

「振替可能額227,221円」となり、FX口座から証券総合口座へは227,221円しか振替できなくなっています(建玉余力も同様)。

なぜ現引すると、振替可能額も建玉余力も減るのでしょうか。

SBI証券に説明がありました。

現引数量にロールレートを乗じた金額の105%に相当する額以上の建玉余力が必要

現引の指示によって、「取引数量×レート×105%」相当のお金、つまり、差額の1,165,169円(=1,392,390円-227,221円)がロックされていたんですね。

私の場合は1倍のレバレッジでしたが、たとえば10倍のレバレッジをかけている人が10,000米ドルの現物を引き出そうとしても本当は1,000米ドル相当の証拠金しか払ってないので、SBI証券としては「引き出す10,000米ドル分をちゃんと日本円で払ってくれるんだよね? 価格変動も考慮して105%の建玉余力をロックしておくよ」みたいな感じでしょうか。

なので、もしここで十分な建玉余力がなければ、この現引指示が受け付けられず、したがって現引ができないことになります。

この記事の最初に、米ドルに両替したい金額の「2.05倍+α」の日本円が必要と書いたのはそういう理由があるからです(ただし、上記のロジックが正しいとすれば、レバレッジが大きいと少額で済むような気がします、未確認ですが)。

5.現引の確認と残金(日本円)の振替指示

SBI証券によると14時頃に現引が完了するとのこと。

SBI証券で米ドルの買付余力を見ると無事に1万米ドルが追加されていました。この追加分は翌営業日からしか使えないようにも読めますが、実際は、当日の夜(上図だと「05月18日」)の米国株の取引時に利用可能でした。

また、米ドルに換金しなかった残りのお金については、ほぼ同じ時刻(14時過ぎ)にFX口座から証券総合口座へ残金(余剰資金)を振り替えようとしたのですが、「振替可能額227,221円」のままでした(つまり残り全額を振り替えることはできません)。

何か処理中によるタイムラグでしょうか。

15時過ぎにもう一度画面を開いてみると、

今度はちゃんと「振替可能額1,390,430円」となっていたので、残りの全額を引き上げる(振り替える)ことができますね。

「2,500,000円-110.957円/米ドル×10,000米ドル=1,390,430円」できっちり計算が合いますね。

つまり、手数料は1米ドルあたり「0.125銭」で済んだことになります。率に直すと0.0022%ですね。助かります。

まとめ

米国株を購入するとき、そのまま日本円で購入すると割高な為替レートが適用されるので、あらかじめ有利な為替レートで米ドルに交換しておくのが賢明です(何回かに分けて交換すると「ドル・コスト平均法」にもなりますね)。

少し手間がかかりますが、SBI証券でFX口座を開き、低コストで米ドルを購入した後に、その米ドルをSBI証券の米国株取引口座に移動させる(現引きする)、という方法があります。

そうすることによって、日本円を米ドルに両替するコストが1米ドルあたり0.5銭(1000分の5円)で済むので財布に優しいかと。