利回りで判断して株式売却

マックスバリュ中部(8171)の株主優待が届いたので株主優待を含めた利回りを計算していると、ふと、他のマックスバリュ各社はどうなのかと思い、下記3社の利回りを計算しました。

  • マックスバリュ九州(3171):2.60%
  • マックスバリュ東北(2655):2.56%
  • マックスバリュ北海道(7465):1.45%

マックスバリュ各社の中でもこの3社は利回りが低めですよね。

ん? 確か、マックスバリュ九州は持っていたような気が…。

確認すると100株だけ保有していました。

マックスバリュ九州の株主優待はこれから届くと思うのですが、この利回り(2.60%)だと売却の検討対象になりそうです。

というのも、私が退職時のアセットアロケーションを考えたとき、国内株式の比率がオーバーしていたので少しずつ売却しているのですが、それでも、まだ200ポイントほど多いので。

そこで、これを機に、個別銘柄の棚卸しをしてみました。

「配当金+株主優待」の利回りを売却の判断材料に

以前は全般に株価が低く、したがって利回りが高めで、財務体質がよくて利回り4%以上の企業が数多くありました。その頃は利回り3.5%を売却検討のボーダーラインとしていたのですが、最近は企業の業績以上に株価が上昇しているので、利回りは低下傾向です。

それでも去年ぐらいまでは利回り3%を売却検討のボーダーラインとしていましたが、ここ数ヶ月でさらに利回りが低くなった(株価が上昇した)という印象です。

地震銘柄は基本的に保持

東京に住んでいると、普段はあまり気にしなくても、大地震は震災リスクとして常に存在しています(個人的には富士山の噴火による火山灰も少し心配ですが)。

地震に関しては、できれば地盤の柔らかい場所や木造住宅密集地域(木密地域)を避けて住むのが賢明だと思いますが、株式投資をする場合も地震銘柄(復興関連銘柄)をポートフォリオに組み込んでおけば万一の際に金銭的には少しは気が休まるかもしれません。

何年か前にそう思い立って、地震銘柄の中でも利回りが高めの銘柄を購入していました。

もっとも、東日本大震災が2011年03月11日に発生し、翌営業日の03月14日の終値で地震銘柄の株価が数割上昇しているところまでは確認したのですが、その後どのように動いたかは(日足ベースのチャートが見当たらないので)未確認のままですが。

それでも、他の銘柄に比べて震災リスクに対する耐性がありそうで安心材料ということもあり、地震銘柄を売却検討するボーダーラインは少しゲタを履かせたいと思います。

とりあえず、私が保有している地震銘柄の中で利回りが2.75%以下の銘柄は下記のとおりです。

  • ワキタ(8125) 2.47%
  • 三協フロンテア(9639) 2.44%
  • OSJBホールディングス(5912) 1.88%

ワキタは土木建設機械の販売やレンタルをしている会社ですね。安定して黒字基調で、自己資本比率も75%と高いのでこのままホールドします。

三協フロンテアは仮設ハウスの販売やレンタルをしている会社ですね。安定して黒字基調で、自己資本比率も51%と悪くないのでこのままホールドします。

OSJBホールディングスって何でしたっけ? 調べてみたら旧・日本橋梁でした。それなら了解です。安定して黒字基調で、自己資本比率も59%と悪くないのですが、利回りがちょっと低すぎでしょうか。増配の可能性がありそうなので少し様子を見てみます。

それ以外の個別銘柄は是々非々で

地震銘柄以外の個別銘柄だと利回り3%がボーダーなのですが、とりあえず私が保有する利回り2.75%以下の銘柄を挙げてみました(2018年05月17日の終値ベース)。

  • 早稲田アカデミー(4718) 2.75%
  • SBIホールディングス 2.73%
  • 松田産業(7456) 2.70%
  • 新光電気工業(6967) 2.66%
  • ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング(7169) 2.62%
  • マックスバリュ九州(3171) 2.60%
  • キタムラ(2719) 2.44%
  • クリエートメディック(5187) 2.43%

早稲田アカデミーは、誰もが知る予備校ですよね。安定して黒字基調で、配当性向は30%前後と一般的で、自己資本比率は49%と悪くありません。株主優待のクオカードを3年以上の継続保有で2,000円分もらっているので、売却に踏み切るのには少しハードルが高いかも。とりあえずホールドで。

SBIホールディングスは、SBI証券を主力とした会社です。安定して黒字基調で、配当性向は35%前後と一般的ですが、自己資本比率が10%なのは気になります。もっとも、この自己資本比率は松井証券と同じレベルで、大和証券やカブドットコム証券に比べると倍近くあるので、証券会社としては優秀なのかもしれません。SBIの株式を購入したのは、同社が米リップル社に10%程度の出資をしていて、分散台帳(ブロックチェーン)銘柄としてホンモノだと考えたからです。購入時から利益確定売りを何度かしてしまったため現状600株しかないので、ホールドしながら様子見で。

松田産業は、いわゆる「都市鉱山」の会社で、リサイクルしたものから貴金属を回収しています。社名をよく目にするな、と思っていたら何度も2,000円のクオカード(社名入り)をいただいていました。安定して黒字基調で、配当性向は22%と低く、自己資本比率は71%と高くて健全だと思います。利回りが低いのが気になりますが、個人的には金(ゴールド)を好きなので、とりあえずホールドで。

新光電気工業(6967)は半導体メーカーで富士通の子会社のようです。安定して黒字基調で、配当性向が高いものの自己資本比率が74%と高いことを考えれば納得です。でも、利回りが低いので、残念ながら売却候補で。

ニュートン・フィナンシャル・コンサルティングって何でしたっけ? 調べてみたら「自分にあった保険探しのお手伝い」をテーマとした保険サービス事業会社とのこと。ウェブクルーを買収していたんですね。安定して黒字基調で、自己資本比率も47%と悪くないのですが、利回りが少し物足りないような気が…。どうして購入したのか定かでないのですが、購入時よりも株価が8割上がっているので、購入時は利回りが高かったのではないかと思います。残念ながら売却候補で。

マックスバリュ九州は九州地方のイオン系スーパーですね。安定して黒字基調ですが、自己資本比率が35%と少し低めです。マックスバリュは東海・中部・西日本と3銘柄を持っているので、リスク分散の観点からも売却の方向で。

キタムラは大手の写真屋さんですね。2017年には赤字を出しているし、自己資本比率は31%と少し低めです。様子を見ながら売却の予定です。

クリエートメディックはシリコン製カテーテルを中心とした医療機器メーカーですね。安定して黒字基調で、自己資本比率も75%と高いのですが、配当金は35円が続いているので増配余地は小さいかもしれません。様子を見ながら売却を考えます。

以上の売却で得た資金を、リアロケーションの一環として、新興国株式・先進国リート・先進国債券の購入に充てる予定です。