日本振興銀行の経営破綻


昨日、八千代銀行さんの話題を書きましたが、その合併相手として新銀行東京の名前があり懐かしく思いました。

設立から暫くは色々と話題になっていましたよね。

新銀行東京
2003年に東京都知事石原慎太郎の選挙公約(中小企業対策)に基づき、ほぼその即断で、既存のBNPパリバ信託銀行を公有化する手法で発足したことから、一部では石原銀行とまで評される。…
成立の経緯から東京都が1000億円を出資、…資本金・資本準備金計1187億円で発足…
しかし、運営わずか3年で1000億円近い累積赤字を抱えた後…400億円の公的資金注入と共に事業再建が図られ、…公的資金導入は典型的な政官財の癒着政策であり、独占禁止法違反であるなどの批判もあった。(Wikipedia)

日本振興銀行

で、この新銀行東京とほぼ同じ時期に話題になっていたのが、日本振興銀行です。
時期が被るので新銀行東京と混同しないように引用すると、

日本振興銀行
2003年(平成15年)に設立され、2004年(平成16年)開業…
当初は、…中小企業を対象に無担保で第三者保証不要の融資を主に手掛けていく…
2010年(平成22年)6月7日から一部業務停止命令を受け、7月に検査妨害の疑いで元役員が逮捕されたこともあり、定期預金の引き出しが続き、資産状況が悪化。…
9月10日…東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い、設立から6年余りで経営破綻した。(Wikipedia)

ハクション大魔王とアクビちゃんのキャラクターが目立っていました。

ところで、私、実はこの日本振興銀行に定期預金をしていました。

もちろん、経営が不安定という話も承知の上で、魅力的な高い金利の誘惑には勝てず、ペイオフ制度で元本保証なら預けてみようかな、と。

経営破綻

ここからは少しウロ覚えなのですが、金利が2%前後あったので長めの5年定期に預けたと記憶しています。

で、半年が経過したぐらいのタイミングで経営破綻。

状況がよく分からないのでそのまま放置していると、事業を譲受した受皿銀行から手紙が。

高い金利がそのまま5年間保証されるのかなと勝手に虫のいいことを考えていたのですが、事業譲渡した後の金利は、満期まで都市銀行並みの低金利とのこと。

甘くないですよね。

それでも経営破綻の日までは高い金利の利息をもらえるというので、その利息と元本をもらって無事に終了しました。

ちなみに、1,000万円を超えるペイオフの保護対象外部分については、このケースでは25%が戻ってきたようです。

銀行は安全だと信じて虎の子の老後資金を数千万円預けた人もいらっしゃるかもしれないので、軽々に「25%でも戻ってきて良かった」とは申し上げにくいですが、個人的には「経営破綻」という言葉の重みからすると「25%」という数字は考えられるシナリオの中でがマシな数字ではないか、と思う次第です。