投資で失敗しないためには正しい「戦略」が必要

私の投資対象は「株式」をメインとしていますが、それ以外にも、世の中には「投資」と名の付く対象が色々とあります。

たとえば、「マンション経営」「アパート経営」などの不動産、「社債」「国債」などの債券、または「金(ゴールド)」「原油」「穀物」などの商品先物など。

あるいは、「外国為替証拠金取引(FX)」「ビットコイン」「ソーシャルレンディング」「外国為替連動型終身保険」「貯蓄型保険」「学資保険」「ワイン投資」「絵画」「馬主」や、怪しい「エビ養殖事業(詐欺)」「M資金(詐欺)」なんかもありますよね。

いずれにしても、まず最初に、私から1つだけ質問をさせてください。

質問:何をどのタイミングでどれだけ買おうとしていますか?

さて、どうでしょうか?

投資歴が長い人でも、理由を付けて自分の言葉で答えられる方は少ないかもしれません。

ましてや初心者の方だと「それを知りたいからこのサイトに来たんだけど?」とお叱りを受けそうな質問でしたね、スミマセン。

正しい「戦略」がなければ「負け戦」に挑むのと同じ

なぜ、この質問が答えにくいのでしょうか。

それは、この質問が投資の「戦略」と密接に関わっているからです。

ええ、「戦略」とは大局的な見地から長期的な視点で戦いの全体像を描くことですよね。たとえば最初に「20年間で500万円を1億円に増やす」という目標があって、その目標を達成するための全体構想または基本方針に相当するものが「戦略」になります。

そして、立案された「戦略」を現実の世界で効率的に展開していくために必要なのが「戦術」です。ざくっとしたイメージでいうと局地戦のような狭い範囲で短期的に戦う作戦のような感じでしょうか。なので「戦術」は「戦略」の下位概念になります。

また、実際に戦うときは状況に応じて個別の具体的な戦い方が必要であり「戦技」と呼ぶことがあります。銃器の射撃方法とか白兵戦のやり方とか、そういうイメージですね。「戦技」は「戦術」のさらに下に位置づけられます。

つまり、空間的および時間的に大きい順に

  • 戦略 > 戦術 > 戦技

ということでしょうか。

これは同時に目標を達成するために重要な順番でもあります。

戦略の失敗は戦術では補えない

正しい戦略を持っていなければ、いくら正しい戦術や戦技を学び実践しても、最終的に負けてしまう(投資に失敗してしまう)確率はかなり高くなります。

たとえば、ネット上で

  • 管理費の安い投資信託を買おう
  • 売買は必要最小限にとどめよう
  • 思い切って損切り(ロスカット)も必要
  • 株主優待で儲けよう

というアドバイスがあったとします。

確かにこれらの内容は正しいですよね。私もそのとおりだと思います。特に異論はありません。

ただし、これらは優先順位の高いことでしょうか。

言い換えると「戦略レベル」のお話しでしょうか。

いいえ。

残念ながら、せいぜい「戦術レベル」、あるいは「戦技レベル」に分類される内容ですよね。

これは「木を見て森を見ず」という状況ではないでしょうか。

高層ビルを建てようとしているのであれば、幾らレンガを積み重ねても高層ビルは建ちません。正しい設計図が必要ですよね。

戦略レベルで失敗してしまうと、いくら戦術や戦技で頑張っても補うことができません。

つまり、失敗しないためには正しい「戦略」が必要です。